「えっち、しましょー」


「なんだ、そんなことか……って!?」
 あまりに想像と違うその言葉に、目を見開き驚いてしまう志貴。
「なななな!?何で?羽居ちゃん!?」
 志貴は頭が混乱したように羽居に聞き返す。
「だってー。秋葉ちゃんとはいっぱいしてるんでしょー。わたしもしてほしいですー」
 羽居は楽しそうに手を合わせてそう言う。
「いっぱいって……」
 そのわけの分からない言葉に志貴は更に混乱する。
「秋葉ちゃん、帰ってきたらすっごく綺麗になって、寂しい中にも幸せそうだったんだもん。大好きなお兄さんとえっちしちゃったんだなーって分かりますよー。それに夜中、いっつも秋葉ちゃんはお兄さんの事を思ってひとりでえっちしてるんですよー」
 羽居は指を立て、名推理ぶりを発揮するホームズのようにえっへんと息をつく。
 
 現実、そうだからたまらない。女の勘は恐い、そういう外的変化には敏感だ。

 秋葉も秋葉である。寂しさが募ると自慰をしてそれを紛らわそうとしていた。それがいくら小声で啼いてもルームメイトに聞こえないわけがない。それからそう察する羽居は、至って普通の考えの持ち主だった。

「は、羽居ちゃん!?」
 志貴はそれはもう青ざめながら真っ赤で、混乱のまっただ中にいた。

「お兄さん」

 スルリと、布が擦れる音。
 羽居がブラウスをはだけ、ブラジャーに包まれたその胸を露わにしていた。

「ほらほらー。秋葉ちゃんよりおっきいでしょー?」

 と、下から包み上げるようにしてその膨らみを強調する。

 志貴は、ゴクリと唾を飲み込む。
 正直、羽居の胸は秋葉のそれとは比べ物にならないほど大きかった。羽居が寄せて上げる度に、その豊かな胸がふるふると揺れる。その目にも柔らかそうな感覚が志貴を襲う。

「お兄さんー。好きにしていいんですよー」
 志貴を見ながら、羽居がふふっと笑う。

「好きにして……」
 その一言で、あれ以来ずっと我慢していた志貴の中の何かが壊れた。

「は……羽居ちゃん!」
 志貴はベッドに飛び乗るようにして羽居にしがみつくと、その胸を開き、ブラをたくし上げる。
 ぷるんと音がするようにして豊満な胸が露わになる。ブラに細工をしてあるわけでなく、本当の巨乳だった。

「……」
 志貴は、言葉を失いしばし呆然と眺める。
 美しい。
 その胸は、そう形容するしかなかった。

「あはっ、お兄さんっ。ほらー」
 嬉しそうに羽居が志貴の見つめるそれを下から抱き上げて志貴に差し出す。
 その真っ白な肌と、その頂点でピンク色に息づく乳首のコントラストに志貴はおかしくなる。そのまま、夢中で羽居の乳首に吸い付く。
「ああん。お兄さん、気持ちいいですー」
 羽居はなおも余裕たっぷりなその口調で感じている。志貴はそれに気付かずまるで飢えた子供のように羽居の乳首を吸い続ける。ちうちうと、愛撫と言うよりそれは愛しさのあまり本当に銜えているだけだった。
「あは。お兄さん赤ちゃんみたいで可愛いですー」
 と、嬉しそうにぎゅーっと志貴を抱きしめる羽居。
 志貴も、その母性本能の固まりのような羽居に抱かれ、退化したように甘えまくる。秋葉に甘えられなかっただけあって、志貴はこういうのに徹底的に弱かった。しばらく、無心で左右の乳房に吸い付き続けた。

 やがて、志貴は思い出したようにその余った乳房を手でこね回す。
「きゃん」
 触れた瞬間、その新たな刺激に羽居が可愛い声を上げる。
 羽居の胸は、志貴が押したらその指を受け入れるように深く沈み込む。が、ただ柔らかいだけでなく、しっとりと包み込むような、その上志貴の手を押し返すような弾力まで持っている。
 そのあまりに柔らかい反応に、志貴の手から脳へ「狂え」と命令しているようだった。そうして志貴は本能に従ってその胸を味わい、その感触に溺れていた。
「あっ、あっ、あん」
 ニコニコと笑いながら、可愛い嬌声は響き渡る。
「羽居ちゃん……気持ちいい?」
 志貴は呻くようにして羽居を見上げ訪ねる。そこには年上だという面影は失せ、すっかり母になつく子供のような瞳をした志貴がいた。
「気持ちいいですよ、もっとしてくださいー」
 羽居もその志貴の瞳が可愛らしく嬉しい。夢中で自分の胸をいじる志貴にたまらない愛おしさを感じ、ゆっくりと志貴の頭を撫で、優しい微笑みを向ける。

 それと同時に自分だけ気持ちいいのも悪いなー、と思い始めていた。 

 羽居はゆっくりと抱く手の片方を背中づたいに下に降ろす。
「お返しに、お兄さんも気持ちよくしてあげますねー」
 と、羽居は吸い付く志貴のズボンの前をさわさわと撫でた。
「あっ……」
 志貴が一瞬の内にビクンと反応し、含んでいた乳首から口を離してしまう。
 腰を引くように下がった志貴を捕らえると、羽居はそのままジーッとチャックを開けペニスを取り出し

 いきなり、ぱくりとそれをくわえた。

「あっ……!」
 瞬間、志貴はそのいきなりの強烈な感覚におとがいを反らしてしまう。羽居は構わずそのまま、志貴のペニスを優しく口で愛撫する。顔を上下させ、全体を包み込むようにして志貴を飲み込もうとする。
「お兄さん、気持ちいいですかー?」
 じゅぷじゅぷと、いやらしい口の動きの合間に羽居は志貴を見上げる。さっきまでの母親の面影はなく、今度はすっかり娼婦のようなつややかな瞳。
「そんな、羽居ちゃん……っ!」
 いきなりのそれに、志貴は激しく動揺する。正直こんな清楚な感じの女の子が何の躊躇いもなく自分のそれをくわえるのがショックだった。
「あれー?じゃぁ、これはどうですかー?」
 満足していないと思ったか、羽居は舌を志貴のシャフト部分に這わせ、そうして手ではゆるゆると陰嚢を優しく揉み始める。それに混ぜるように口中深くにペニスを吸い込み、舌で亀頭を包むようにしてじゅるると志貴に更なる刺激を与える。

「あっ……ああっ……!」

 喘ぎながら、志貴は思う。
 
 おかしい。

 それはこの異常な気持ちよさと、さっき初めて会ったばかりの秋葉のルームメイトにこんな事をされている事と。
 
 が、暖かくペニスを口で包み取るその感触と、ゆるゆるとした絶妙の舌の動きが一瞬でその考えを奪い去る。

 羽居は、経験自体の数はともかく、とにかく類まれなる才能の持ち主だった。
 一瞬で志貴を果てさせてしまう。

「あっ……だめ……で……」
 どくどくと、抵抗する間もなく志貴は放出してしまう。
「んっ……」
 羽居は、それを嬉しそうに受け取る。志貴が放出を終えると口をペニスから離す。
「んー、美味しいですー」
 こくりと、出した精液を何の躊躇いもなく飲み込んで羽居はニコニコと笑う。
 そういう自然に出るいやらしさが彼女の持ち味だった。
「それじゃー。えい!」
 と、固まったままの志貴をベッドに押し倒し、羽居が自分のスカートをめくる。
 そのまま、邪魔とばかりにパンティーをぽいと投げ捨てる。
「は、羽居ちゃん……」
 志貴はもう、籠の中の鳥とばかりにおとなしくなっていた。さっきまでとは違う淫らなその姿への突然の変貌に、ただただ思考が付いていけず体を晒すのみだった。

「えへへー」

 と、羽居はさも楽しそうに志貴をまたぐようにしてのしかかり、中が見えるようにスカートを持ち上げる。しっとりとしたそこは十分潤い、志貴を迎え入れたがっていた。
 その光景に志貴が唾を飲む。愛液に光る陰部が志貴を求めてゆっくりと沈んでくる。清楚なイメージの反面であるこの淫靡さに、志貴の理性が壊される瞬間だった。
「お兄さん、いただきまーす」
 羽居はそのまま腰を落としてペニスを包み込む。きゅっと締め付けるような感覚。
「あ、お兄さん、おっきくてすごくいいですー。あっ、あっ……」
 とても嬉しそうに羽居が腰を揺する。

「ああっ……!」
 その声は志貴があげていた。羽居の膣はとても気持ちが良く、秋葉とは比べ物にならなかった。まるでマッサージのように志貴のペニスを包むその膣壁の動きは、きついのではなく、かといって緩いのではなく志貴を優しく覆う。全体でくにゃくにゃと揉みしだかれて擦られる感覚は、余程の名器でないと味わえる物ではない。

「だめっ……羽居ちゃん……でるっ!」
 その名器の羽居に包まれ、志貴はあっけなく射精してしまった。
 
 どくり、どくり……

「あっ……お兄さんー」
 その瞬間、羽居がぴくっと震える。志貴の迸りを膣で受けて、感じているのだった。
「中で、いっぱい出てますよー」
 と、愛おしそうに吐き出される下腹部を眺め、それから志貴を見てにこっと笑った。それを見て余計ドキリとし、志貴は余分に射精してしまっていた。
「んっ……んっ……」
 奧に出されるたびに羽居は可愛く喘ぐ。

 不覚にも早く放出してしまい、反省と情けなさからペニスは出し終えるとすぐに萎縮してしまった。
「お兄さん、きもちよかったですかー?」
 ずるりと志貴のペニスを膣から抜き出しながら羽居が答える。
「……」
 志貴は言葉がなかった。気持ちいいってもんじゃない、これはおかしすぎると志貴は感じていたが、それを言うのが躊躇われたからだ。
 羽居は膝立ちからお尻をベッドの後ろにぺたりと付けるような格好で座る。そのまま志貴の目の前で脚を開き、その付け根から流れ出る精液を眺める。
「あはっ、外までたくさん、お兄さんのだー」
 と、それがこぼれるのが勿体ないかのように、膣から溢れる滴りを手ですくい、口に運ぶ。
 美味しそうに、舌で転がしながらそれを蜜のように舐め取る。

「……」
 そんな姿を目の前で見せられた志貴はたまらない。そのあまりにエロチックな姿に一瞬で元気を取り戻してしまい、本能のまま衝き動いていた。

「羽居ちゃん……!」

 そのまま羽居に抱きつき、そのペニスを膣に一気に挿入した。
「ああん、もっとですー」
 羽居はまだ達してなかったので、その志貴の行動を待っていたとばかりに腰を密着させる。
「くっ……」
 自分から入れたのに、その感触に思わず呻く。
 すんなりとそれは受け入れられ、志貴を新たな世界に誘い込む。そうして抱き合った格好の正常位のままに羽居の膣を前後する。
「あはっ、お兄さん、激しいですー」
 と、口では全然激しくないように言いながら、羽居は悦びの表情を見せる。

 志貴はガクガクと腰を揺らし、己の全てを羽居にぶつけていた。
 同時に、今度は胸を揉む。
「あっ、ああんー」
 羽居の可愛い喘ぎ声が聞こえる。志貴が腰を突くたびに、仰向けになっても全く崩れないその胸がぷるぷると可愛く揺れる。リズムを合わせるように、上下に、左右に志貴は手を夢中で動かし、時折こねるようにそれをもみくちゃにする。
「お兄さん、凄いですー」
 羽居は志貴のその突きと愛撫に全身を震わせる。抜けるような声がいっそうそれを引き立て、志貴の動きを早める。

 やがて、羽居が珍しくぎゅーっと志貴を強く抱き
「あ、お兄さん、イッちゃいますー」
 体を快感に合わせて硬直させた。その瞬間

 ドク……ビュク……

 羽居の膣の収縮に合わせて、志貴もしたたかに精を膣に放っていた。

「あはっ、お兄さんも一緒にイッてくれたんだ、やったぁー」
 目を開けて心底嬉しそうに羽居は言うと、志貴に唇を求める。
 志貴が応じると舌が滑り込み、志貴を犯す。負けじと志貴も応戦するが、その舌戯は羽居の方が上だった。吸い取られるようにして唾液の全てを羽居に送り込む。

 やがて、放出そのままの体勢だった志貴のモノは、またむくむくと鎌首をもたげてきた。
「お兄さん、元気ですねー。そのままもっとしてくださいー」
 腰を揺らしながら、羽居は次の快感を求めていた……

「……で、結局は時間いっぱいまでお兄さんとしちゃったのだー」
 と、得意そうな顔で羽居は目の前にいる二人に語る。

 秘密は、僅か数時間で破られたのだった。

 その後も羽居は満面の笑みで自分たちの行為を話し続ける、それも様々な体位を分かりやすい解説付きで。つまりそれだけいろんな交わり方をしたと言う事だ。

「はぁ、そいつは……」
 ため息をつくは蒼香。そしてその隣には……
「あれ、どうしたの秋葉ちゃん、ぶるぶる震えてるよー。地震なのー?」
 と、罪悪感の欠片もなく言う羽居に、下を向き体を震わせるだけの秋葉。
「あの人は……」
 ゴゴゴと、それこそ本当に地響きが起こりそうなオーラを発して震えている。蒼香はその気配に完全に恐怖しているが、羽居はちっともわからないようだ。

「……羽居」
 振り絞るような秋葉の声。
「なにー、秋葉ちゃん?」
 蒼香はその鋭すぎる殺気にぎくりとするが、羽居にはその殺気も届いていないようだ。
「……結局、何回したわけ?」
 羽居はそう言われてうーんとうなると、指を折り出す。右手で折った後、更に左手の途中まで数えて止まる。
「えーと、中には8回かなー」
 思い出すように上を見て、羽居は自信なさげに答える。
「でも、いっぱいしたから忘れちゃったー」
 と、羽居は普段通りにあははーと笑う。
「げ……すげえな、お前も遠野の兄貴も」
 まだ経験のない蒼香が半分青ざめながら言う。
「そうかなー。普通だと思うよー?」
 羽居がさらっと言う。実は共に際限がないと言う点においては羽居と志貴の体の相性は最高だった。だがそれを許すはずのない人が一人。

「……」
 秋葉はしばらく震え続けていたが、やがて
「……7回足りない」
 そう、ぼそっと呟いたように聞こえた。
「えー?」
 羽居はそれが聞き取れずに秋葉を覗き込もうとする。が、秋葉がそれより早くガバッと物凄い勢いで立ち上がる。目は既に正気の色を失って真っ赤な炎が燃え上がっていた。

「許せません……兄さん。羽居ばっかりに8回だなんて……わたしには1回しか出してくれなかったじゃないですか……足りない分は……今から貰いに行きます!!」

 秋葉が力の限りそう叫ぶと、窓から飛び降りようとしたからたまらない。すかさず蒼香がその体を止める。

「よせ遠野!今はもう就寝の時間だぞ!!」
「離しなさい!今から屋敷に帰って兄さんに最低7回、いいえ8回はこの中に出して貰うんだから!!」
 臆面もなく凄い事を叫ぶ秋葉に、開いた窓から声が漏れて周りの部屋も反応しかねない。しかし既に秋葉にはそんな意識はなく、目的のためには手段を選ばず蒼香を引きはがそうとするだけだった。

 そんなパジャマ姿の微笑ましい二人を見ながら、羽居はにっこり笑って言った。

「秋葉ちゃん、今から行くなんてお兄さんにらぶらぶなんだねー」
「違う!」
 蒼香が全力で否定する。お前が悪いんだー!と言いたげだったが、秋葉にすっ飛ばされて言葉は続かなかった。
「大丈夫だよ秋葉ちゃんー、この事は秘密にしてあげるからー」
 闇に消える秋葉の姿を見ながら、羽居はいつも通りの口調だった。


 ……この後、志貴が秋葉の襲撃を受けるのはまた別のお話。

 

→立待月夜へ

〜後書き〜
 にゃー、羽ピン萌え!!(笑

 とうことで、ケンシロウさんリクエストの羽ピンモノでした〜。ありがとうございます!更に言えば琥珀LOVEさんが「ひみつ」というタイトルを伝授してくださったので、こちらも合わせて感謝です。

 初めは、秋葉を連れ戻しに来た志貴を交えた4人打ち麻雀のお話を書こうと思ってました。
  東風戦1位の人の言う事を聞かねばならない浅上伝統麻雀ルール。
 志貴はもちろん秋葉連れ戻し。秋葉は志貴の来学禁止。蒼香は2位の人に権利譲渡。

  で……実は可愛い顔して天才イカサマ師の羽ピン。ツミコミ、牌を手の平に握り込むなど朝飯前。しまいにゃツバメ返しまで決めて志貴をハコらせる……そして賭の代償が志貴の体で羽ピンが「いただきまーす」という展開を……(笑

 その間秋葉は「兄さんが勝たないならいいや」と黙認してたのですが、羽ピンの「志貴いただきます宣言」の瞬間に驚愕。阻止しようとするが面白がる蒼香に羽交い締めにされて2人のそれを見せつけられる、という逆羞恥ぷれいも……(;´Д`)ハァハァ(笑

 その後は蒼香以外でしっぽり3Pで、蒼香は志貴に抱かれる秋葉をいぢめると……これ書いてもいいですか?(爆

 若しくは羽ピンの希望が2人のえっちしてる姿でそれを見せられてる内に志貴が欲しくなって襲いかかっちゃう……以下略とかも(妄想しすぎです)
 ちなみに志貴、秋葉が居なくて欲求不満の為に見境が無くなってます。そりゃぁエロゲの主人公ですから(笑

 なんだ、やれば出来るじゃんと思わされた作品でした(何が
 でわでわ!

 追記:この後、立待月夜に続きます。NEXTをどうぞ。