「あ……の、知得留先生、呼びました……か?」
 遠野君は、恐る恐ると言った様子でドアを閉める。
「あら、いらっしゃい。先生、遠野君の事ずっと待ってたのよ……」
 私はゆっくりと立ち上がると、ドアのところで固まっている遠野君の所へ歩み寄る。
「あ……の……」
 遠野君は言葉がないようで、おどおどしているようだ。
「大丈夫、怒ったりはしないわ……」
 私はそう言って遠野君にゆっくり近付き、怯える遠野君の背後にあるドアの鍵を、内側から閉めてしまう。

 カチャリと、その音に遠野君は敏感に反応する。
「せ、先生!?」
 遠野君は驚き、後ろを見る。そうして前をむき直す間に、私は遠野君の顔数センチの所まで近付いていた。
「これで、誰にも邪魔されないわ……」
 私は妖悦な目をしてそう言うと、遠野君のその唇を奪った。

「ん……!」

 遠野君の目が驚きに見開かれるが、私は構わずその唇を味わう。
 あまりに柔らかい遠野君の唇に触れた瞬間から、全身に電気が走ったようで、その感触に私もどうにかなってしまいそうになる。

 そうして、固まったままの遠野君の唇をこじ開けるようにして、自分の舌を挿入する。

「んんっ……!」
 口を塞がれ、くぐもった声で遠野君が反応する。その声だけで私には十分すぎる刺激となる。
 そのままぴちゃぴちゃと音を立て、遠野君の口腔をめちゃめちゃに犯す。舌先で歯をなぞり、歯茎までも愛撫するようにして、更に奧、逃げるように隠れたその遠野君の舌を吸い取り、甘い唾液を自分の舌で絡め取る。
「あっ……ん」
 遠野君はドアにより掛かるようにして、私にされるがまま何も出来ないでいる。
「大丈夫……先生が教えてあ・げ・る」
 そんな初々しい遠野君の反応に私ははやる気持ちを抑えつつ、唇を名残惜しいが離す。
 そのまま、その舌を首筋に這わせる

「ああっ!」
 瞬間、ビクンと遠野君が跳ねる。刺激に弱いところを舌で責められ、ビクビクと震えている。
「可愛いわ、遠野君。先生どうにかなっちゃいそう……」
 私は本当にどうにかなってしまいそうだった。学生服からあがるむっとした空気が、清楚な遠野君らしい、男の子の臭いとなってたち上ってくる。
 私の興奮作用を高めるようなその香りに、私のあそこも既に潤ってきていた。
 じんわりと、自分でもパンティにシミが広がっていくのが分かる。

 私は遠野君の学生服のボタンを外す。シャツも同じようにすると、そのはだけた部分の肌が露わになる。
 それは、遠野君の心の清らかさを表しているかのように真っ白で、あまりにも美しかった。
「あっ……」
 私はそれを見ただけで、またあそこがじゅんっとなってしまう。
 既にトロトロと、わたしのいやらしい液が布地を染み出して内股を伝ってきてしまっている。

 鎖骨の窪みに舌を合わせ、そこを重点的に愛撫すると
「あっ……知得留先生……っ!」
 と、遠野君の嬌声。
 同時に、遠野君はずるりと壁からずり下がるようになる。
 そのかがめた腰の部分を見ると……遠野君のズボンに大きな膨らみ。

「あっ……」
 見つめ、それに感じてしまう私。
 見つめられ、どうしようもない声を上げる遠野君。

「……うふふ」
 私は妖しく微笑むと、その膨らみに手を添えて、さわさわと優しく撫でさすり始めた。

「ああっ!」
 瞬間、遠野君のそれがビクンと反応する。
 化繊と綿の混紡の布地の感触の上からでも、遠野君の息づかいが伝わってくる。

「凄い……こんなに、ビクビクさせてるのね……」
 と、遠野君を見つめながら愛撫する。
「あ……知得留……先生……だめっ……!」
 遠野君は、その私の布の上からのたったそれだけの愛撫に、いとも簡単にビクビクと精液を放出してしまった。
「あっ……」
 遠野君が、消えそうな声で喘ぐ。
「遠野君、可愛い……」
 私の手の平にも、遥か奧で精液が迸りその布を打つ感触が伝わってくる。
 私はそれを感じ、あそこの奧がきーんと更に熱くなるのを感じていた。目が思わず潤んでしまう。

「ほら、遠野君……イケナイ子ね。先生の手でイッちゃうなんて……」
 私はわざとそう言って、志貴君の耳の穴に息を吹きかける。
「あっ……ゴメンナサイ……」
 消え入りそうな声でそう言って、またびくりと反応してしまう遠野君。放出したにもかかわらず、その部分は未だに勢いをたたえたままだった。

 それをうっとりと眺め、私は
「ほら……今度は、先生に頂戴」
 私はふふっと笑うと、ゆっくりと後ろに下がり、畳にぺたんと座る。
 そのまま、スカートに隠された脚をゆっくりと開き、その中心を志貴君によく見えるようにする。

 私のそこは、さっきからの志貴君への愛撫で、ぐしょぐしょに濡れてしまっていた。
 パンティはすっかり股間に張り付いてしまい、愛液で透き通ったそこは私のいやらしい秘裂とヘアの色と形を浮かび上がらせてしまっている。
 それを見せつけるようにして、私はパンティの上から淫唇をなぞる、
「ああん……遠野君に悪戯して、こんなになっちゃったの……」
 私はくねくねと腰を動かし、手の動きと共にそれを志貴君に示す。遠野君の為だけのオナニーショーを披露する。
「あはっ……遠野君……見て……」
 同時にベストのボタンを外しブラウスをはだけさせ、その奧で熱く蒸れていたバストを思いっきりこね出す。
「あっ……見て……見て!」
 遠野君に向かってそう叫ぶと同時に、パンティの上からクリトリスを優しく撫でると、私はその感触にぞくりとしてしまう。
「あはっ!いいっ!!」
 私はその布越しの感触だけではたまらなくなり、その用をなさなくなったパンティの股間部を摘むと、その奧を晒すように横にずらして見せた。

 私のいやらしいラビアが、遠野君の前に晒される。
 その感覚で、私は更に感じてしまう。
 開いた淫唇からは、新たに透明な蜜が止め度無く溢れだし、畳にまで落ちて大きなシミを作り出す。

「見て……先生のいやらしいあそこ、ぐちゃぐちゃになってるでしょ……」
 私は自分をイカせるようにいやらしい言葉を吐き、遠野君を誘う。
「遠野君、入れて。そのおっきなおちんちんを、私のぐちゃぐちゃのおまんこに入れて……」
 そうして両手でその入り口を大きく開き、子宮が見えてしまうほどに更なる奧を晒す。
 自分の指でその部分をめちゃめちゃにいじり、指が際限なく溢れてくる愛液にまみれる。

 遠野君はそんな私の光景を硬直して見ていた。
「あっ……あっ……」
 今まで見た事のないそんな淫靡な光景に、言葉を失っていた。
 が、遂に壊れてしまったようで、突然何かに憑かれたかのように私に飛びついてきた。
「知得留……先生!!」
 遠野君は畳に座る私に覆い被さると、ズボンのチャックをせわしなく開け、精液に濡れたトランクスから大きいそれを取り出す。

 それは先程の残恍濡れ光る、てらてらと光るおちんちん。
 開放された瞬間、それがぶるんと反り立ち、同時にズボンに溜め込まれた精液の臭いが私の脳髄を襲う。

 たまらない。
 またいやらしい液が、膣から溢れてしまう。

「早く、早く突いて!」
 私は急かすように、そのおちんちんをぎゅうっと握る。

「知得留先生!!」
 それに導かれるようにして、ずにゅうと私の膣に遠野君のおちんちんが入ってきた。
「ああううんっ……!」
 私はずっと待ち望んだその感触に、思わずうめき声に近い声を上げてしまう。
「ああっ、大きいっ!!」
 その固くて大きいおちんちんが、私の膣でビクビクと動いている。
 遠野君はそれが聞こえないように
「先生!知得留先生!!」
 と叫ぶと、いきなり激しいピストン運動を繰り返して、おちんちんを私のおまんこにめちゃめちゃに出入りさせる。
 その激しい刺激に狂いそうだ。
「ああん……遠野君、もっと、もっと激しくして!!」
 私が命令すると、遠野君は腰を火の出るような速さで打ち付ける。
「ああ!そうよ!そうよ!!もっと、もっと!もっと!!」
 私はそれに合わせるように、自分も遠野君にぶつかっていく。
 二人は獣のように、腰を激しくぶつけ合う。

「ああっ!先生、出ちゃう!!」
 遠野君が、うわずった声でそう訴えてくる。同時に、おちんちんがビクビクと波打ち始める。
「出して!遠野君の精液の濃いの、私のおまんこの中で一杯出して!!一番奥で子供が出来ちゃうくらい、一杯一杯出して!!!」
 私はそう叫ぶと、脚を遠野君の腰にぎゅうと絡めて遠野君を離さないようにし、さらに自らの括約筋を操作して膣をぎゅうと収縮させ、おちんちんを逃がさないようにする。
「知得留先生!出ちゃいます!!」
 一段と激しく、止まらなくなった腰を振り続け、志貴君が叫ぶ。
「来て!来てーーー!!」
 私が最後にそう叫んだ。

 その瞬間
 
 ビュルルル!ドク!ドク!!ドクン!!!
 
 最奧に突き刺された遠野君のおちんちんの先端から、溜まりに貯まった若い精液が、物凄い勢いで私のおまんこの中に注がれた。
「ああっ!!ああん!!」
 ビュクン、ビュクンとそれは私の子宮口を直撃し、ぶつけられるようにびしびしと音を立てて私のおまんこを満たしまくる。
「ああ、遠野君の精液が一杯中に……ああん!」
 私はそれを受け、歓喜の喘ぎ声を上げる。ひくひくとわたしのおまんこは痙攣し、おちんちんを締め付ける。
 遠野君に力の限り抱きつき、その迸りを一滴も逃さないようにして搾り取る。
「あっ!あっ!!」
 ひと吹きするたび、遠野君が喘ぐ。その声がいやらしくて更に締め付けをきつくさせてしまう。
 そうして、遠野君の全てを、私の中に注ぎ込んだ。

「ああっ……」
 放出が終わると、遠野君がぐったりと私の体に倒れ込んできた。
「んっ……」
 私はそれを全身で受け止める。
 ドクドクと、激しい心臓の鼓動が遠野君の胸から伝わってくる。
 さらにハァハァと二人の荒い息づかいだけが耳に入ってくる。
「いけない子ね……遠野君は……」
 私は遠野君を優しく抱きしめると、そう言って気怠い声を上げた。
「知得留……先生……」
 遠野君は、弱々しい瞳で私を覗き込んだ。その可愛すぎる瞳に意識が跳びそうになる。
「これから、もっと教えてあげるわね……」
 私はそう言って、胸に顔を埋める遠野君の頭を優しくなでさすってあげるのだった……




「……そうして、そうしてあんな事やこんな事や、さらにあんな事まで……きゃー!遠野君ったら!!」
 と、自分の凄い妄想に顔が真っ赤になってしまう。顔を両手で覆い、恥ずかしさに震える。

 と……

「……先生、知得留先生?」
 その声で、私は一気に現実に引き戻されてしまう。

「きゃあ!!と、遠野君!?」
 気が付いたら目の前に、遠野君が不思議そうな目をして立っていた。
「どうしたの先生、さっきから人の教室の前でくねくねと」
 どうやら、遠野君は私が妄想している姿を見ていたようだった。気付けば殆どの生徒は私を怪しい物でも見るかのように、見て見ぬ振りをして通り過ぎているようだった。

「あ!いえ!何でもありません!」
 私は真っ赤になりながらも威厳を保つようにそう言って、居住まいを正す。
「たまたま遠野君の教室の前を通ったら、ネズミが居たんですよ」
 私は言い訳にならない言い訳をして誤魔化す。
「ふうん、ネズミかぁ……」
 遠野君は納得したようなので、ほっと胸をなで下ろす。

「志貴ー、何やってるの?早く行こうよー!」
 と、そこで一番聞きたくない声を聞いてしまう。
 見れば前のドアから手を振りながら、遠野君に抱き付く忌々しい姿。
「おい、アルクェイド……先生、やめろって」
 遠野君は恥ずかしそうに言って、離そうとする。
「気にしないの、もうみんな知ってるんだから」
 アルクェイドはそう言って、遠野君から離れようとしない。
「仕方ないなぁアルクェイドは……それじゃ知得留先生、そう言う事だから」
 遠野君は済まなさそうにそう言う。
「ゴメンね知得留ー、そ・う・い・う・コ・ト、きゃは!」
 アルクェイドはそう言いながらも、私を見て勝者の瞳を浮かべている。
「どういう事なんですか!?」
 私はその瞳に反論するように、声を荒げてしまう。
「あ……」
 それに気付き、私は慌てて口を抑える。

「ゴメンね、知得留先生」
 遠野君が自分が悪いように謝る。その表情に私もシュンとなってしまう。
「そんな、遠野君が悪いんじゃ……」
 私が言うと、遠野君はにっこりと笑う。
「いや、そういうコトにしておいてよ。それじゃ、先生さようなら」
 そう言うと、アルクェイドに引っ張られながら教室を後にしていった。

 その背中を見つめながら、思ってしまう。
 
 どうしてそんなに優しいんですか……
 私、遠野君を愛さずにはいられないじゃないですか……
 思わず、優しさに、悲しみに、涙が溢れそうだった。

 なのに、そこには大きな関門が立ちはだかっていた。

 アルクェイドである。
 あの二人は、校長も公認の仲だという。
 一体、教師と生徒の恋愛がこうも堂々と展開される学校なんて、どこにあるでしょうか!!
 何処で二人が出会ったのかは知らないけど、それがくやしくて悔しくてクヤシクテ……!

 ズガァッ!

 私は、その教室の廊下側の壁を、思いっきり拳で殴りつけていた。
 パラパラと、衝撃波を受けて沈み込んだ壁が粉を散らす。

「……許せません!あのアーパー吸血鬼!!」

 周りの驚愕の目も全く気に留めず、私は叫んでいた。

 絶対、絶対!遠野君をあいつから奪い取って、私の物にしてあげるんだから!!

 私はそう叫ぶと、崩れる壁も完全に無視して、作戦の計画を練るために茶道室に向かっていた。