「あ――」
 俺達がその声の方へ向くと、口を押さえて目を見開いてる遠坂がいた。
 まさに『思わず言ってしまった』という反応。まるで無意識だったのに、つい何も考えないままに本能がそうさせたと言わんばかり。
 しかし、その瞳は今までになく潤み……『……してほしい』という言葉を如実に語っていると思ってしまう。
「凛……ええ、次はあなたの番です」
 と、セイバーはまだ足りないだろうに、そうやって気怠そうな身体で遠坂の前まで這うと、じっとその瞳を見つめた。
「あ……わたし……」
「それにはまず、準備しなくてはいけませんね」
 と、自らの足りなさをそこへ代替するかのように、セイバーは遠坂のショーツの上へ指を伸ばした。
「やっ……セイバー?」
「ふふっ……凄く濡れてますね。わたし達のを見て、興奮して……自分で慰めてましたか?」
「あ……! 違う……っ!」
 セイバーはさっきまで見られていたお返しとばかり、遠坂をいじめにかかる。ピタリと閉じたショーツの谷間をこすると、遠坂の愛液の濡れそぼりを感じて妖艶に微笑む。
 まるで姉が妹の濡れ具合を確かめているように――しかし、その容姿は全く状況とは反転していて、性に手慣れた妹が初な姉を弄っているかのようで、酷く興奮する。
「ほら――」
「――」
 セイバーが差し入れた指を抜くと、そこにはショーツの上からだというのに明らかに濡れた存在がまとわりついていた。
「こんなにびしょびしょ……わたしが確かめるまでもありませんでしたね」
「やっ……セイバーのバカっ!」
 遠坂は口では非難の声を上げるが、
「ふふふ……身体は正直ですね」
 セイバーの言うとおり、すっかり準備なんて必要がない程に濡れていた。
「見せてください」
「あっ、だめ――!」
 と、セイバーは遠坂のショーツをいとも簡単に脱がしてしまうと、脚を割ってその間に顔を滑り込ませた。
「いや、見ないで……」
「どうしてですか? 恥ずかしがることはありませんよ。これからここが――そう、シロウの逞しいペニスををいっぱいに呑み込むんですから……」
「はあっ! ダメ――!」
 セイバーに完全に流れを掌握されて、遠坂がされるままにセイバーの愛撫を受け入れてしまう。開いた花弁を俺にも見えるようにすると、そこでひくついている花びらに優しくキスをして、上部で息づくクリトリスも舌でくりゅっと撫で上げる。
「ああああっ!」
「凛も感度がいいですね……シロウが羨ましいです」
 そんな風に言って俺を見るセイバーは本当にそう思っているようで、俺と目が合ったと思ったらすっとその身体が動いた。
「んっ――! や! 士郎、見ないでっ……!」
「シロウ。凛はもう大丈夫ですよ……シロウのを、入れてあげてください」
 背後に回ったセイバーは、そんな遠坂の花びらに指をあてがうと……ニチャリと淫靡な音を立てさせてそこをくつろげた。
 ――ごくりと、喉が震える。
 そんな風に差し出されて、頭がここで止まっていてはダメだ――と直感的に叫んだ。
「ああ……」
 俺はすっかりセイバーに操縦されていると思いつつも、もうその衝動は止められなかった。
 遠坂の前までにじり寄ると、その開かれた膝に手を置く。そしてまだ精液で濡れそぼったペニスの先端は、遠坂の中心を捉え――
「や、待って士郎――ふあああああっ!」
 そんな言葉に止まることもせずに、一気に貫いていた。
 瞬間、遠坂はビクビクッと体を震わせて、入れただけで最初の絶頂に達していた。セイバーに責められていた余韻から冷めぬまま貫かれたからだろう、内部が酷くぎゅうぎゅうと締め付け、危うく俺も訳のわかんないまま射精しそうになる。
「くっ……凄いな」
 そうやって呻くことで何とか堪えると、そのまま奥でじっと波が去るのを待つ。それから、ゆっくりとではあるが膣を味わい始める。
「は、あ――あ――」
 ぎゅうっとシーツを掴み、快感に震えて間延びした喘ぎ声を上げる遠坂。その声がまたいやらしく、何度も俺の興奮を押し上げる。
「士郎、ダメ――それ、感じ過ぎちゃう……!」
 ゆっくりと動いているだけでそれなのに、もっと動かしたらどうなっちゃうんだろうと思ってしまう反応を俺はじっくりと味わいたくて、先程のセイバーとのそれとは違ったリズムで責めた。
 と、
「シロウ……」
 いつの間にか遠坂の後ろでそれを見つめていたセイバーが、物惜しそうな目で俺を見つめてきた。
 潤んで、わたしもまだ……といったような瞳。自分の節操のなさを恥じるようであって、その実明らかに快感を求めたいと本能が叫んでいると感じさせるいやらしさ。
「ああ、おいで……」
 だから俺はセイバーを呼ぶと、すぐ側までやって来たセイバーと唇を重ねた。
「ふうんっ……んんんっ……」
 舌が交わると、それは驚くように積極的に俺の口内を艶めかしく動き回る。精液だけでなく、唾液からでも魔力の欠片を得たいと言わんばかりのそれに応えるべく、俺もセイバーにわき出た唾液を全部飲ませてやる。
 コク、コク……とひとつ嚥下するたびに動く喉の動きがあまりにいやらしい。だから更に、セイバーの膣に指をあてがい、いきなり二本のそれでかき回してやる。
「ああああっ! いいっ……!」
 セイバーは悩ましげに腰を動かして、俺の動きに自分のそれをミックスさせて快感にうち震える。まだ性の悦びを知らなかった少女がこんなに――と思わせるような淫蕩さがまた俺の興奮を誘って、背筋に電流を走らせる。そしてすっかりそれに夢中になった俺達は、いつ飽きることなくそれを続けていたが……
「し、ろぉ……」
 俺の下で、動きを忘れられていた遠坂が泣きそうな声を漏らしていた。
「切ないのぉ、士郎……動いてくれないと、わたし……」
 その姿に、頭が沸騰しそうになった。
 遠坂が自分から求めている――普段とのギャップが明らかにおかしく、衝動的になる程。
「はっ……はあっ!」
 ぐっ、と遠坂を深く突いた。
「ああっ、士郎……」
 セイバーとキスをしながら、そして膣を弄りながらの体勢で腰だけを出来る限り強く揺らすと、それだけで遠坂が何度もか細い声で啼き、歓喜にきゅうきゅうと膣を締め付けていた。
「あ、ふぁ……」
 と、勢い余ってセイバーとのキスがほどけてしまう。一度はセイバーもやめないでと唇を重ねてくるが、遠坂への律動がまたそれを遮ってしまうと、何かを思いついたのかすっと俺から離れて、遠坂の胸の辺りに身体を預けた。
「あ――あああっ!」
「ふ……凛の乳首、かわいい……」
「ダ、メ! セイバー……っ!」
 セイバーは自らを邪魔した遠坂にお仕置きとばかり、乳首を甘噛みし、更に結合部に震えているクリトリスに手を伸ばしていた。
「はあああんっ!」
 ぷくりと膨れたクリトリスを剥き出しにして直接触ると、ルビーのような輝きのそこはピクンッと跳ね、お陰で膣が更に収縮した。
「はあっ……! セイバー、やるな……よし」
 と、俺は負けてられないと、セイバーを弄っていた手も改めて遠坂の腰へがっちりあてがうと、ガンガンと激しく貫き始めた。
「あああああっ! バカっ! 士郎、そんなのぉっ!」
 いきなりのそれに、遠坂は泣き叫ぶ程に首を振りまくる。そのくせ膣内は喜びにわなないていて、溶け出した愛液の泉が奥から次々と溢れ出し、二人の結合部をメチャメチャに濡らし、ぐちゅぐちゅと卑猥な音を立てさせる原因となる。
「セイバーも……士郎も……っ! 許さないんだから……あっ!」
 今や全く説得力の無くなった遠坂の声を無視して、俺達はこの目の前のいやらしい身体をいじめつくす。
「セイバー……どうだ?」
「はい。こんなにして、凛はいやらしいですね……」
 俺達は二人して追いつめようと声を交わすと、一緒になって遠坂を見つめ、そして激しく責め続ける。
「ああっ! あああああっ!」
 遠坂の腰がぐうっと浮き上がり、その内部が一気にざわめきだした。
「あ! あ! あ! ……あああああっ!」
 そしてどうしようもなく俺を搾り取ろうと襞が幾重にも絡み付き、波となって俺を襲ったから……
「――ああああああああああっ!」
 ビクン、ビクンッ!
 俺は最後は遠坂にのしかかるようにして体重を預けると、子宮口に叩き付けるように深くペニスを突き刺して、最奥で果てた。
「あああああ……」
 ドク、ドクッと一突きの度に精液を噴射して、それを無理矢理膣内に送り込むような感じ。俺は遠坂の本能が求めた動きのままに、激しく何度も射精してその膣を精液で溺れさせた。
 ぐったりと力を失って遠坂は倒れている。その腰を掴みながら俺が最後の一滴を絞り出すと、
「んっ……」
 興奮覚めやらぬペニスを抜き、そこから溢れ出す精液の逆流を見た。
 ドロドロ――と、まるで溶岩が流れ落ちていくみたいに遠坂の膣から溢れている。その究極までにサディスティックな光景にゾクゾクと震えながら、俺はゆっくりと遠坂を開放した。
「はあ……はあああっ……」
 力無く呼吸する遠坂の横で、セイバーが妖艶な瞳を携えて微笑んでいる。他人の絶頂を眺めた嗜虐的な喜びか、セイバーにもそんな意識が眠っていることに俺は新たな貌を見たような気がした。
「ああっ……」
 と、そこでようやく遠坂が快感の奔流から帰ってくる。
「士郎……セイバー……」
 俺達を順に睨み付けるが、その力無い瞳でそうされても全くこたえない。
「バカ、バカ……」
 遠坂はまだ強がってそんなことを言うが、かえってそれは逆効果で、
「くくっ……ははは」
「ふふふ」
 俺達の笑いを誘っていた。
「何よぉ……あ、士郎、わたしの膣に出したの……?」
 と、悔しそうに見つめる遠坂が胎内を満たす存在に気付いて声を上げた。
「え? ――イヤだったか?」
 俺が心配そうに尋ねると、遠坂は『違うの……』と首を振り、
「ううん……セイバーの膣に出せば、力になったのに……」
 と、もっともらしいことを言った。しかし、
「いえ、凛。凛の膣で出されても、凛を通してわたしに流れてきますから。ほら……」
 と、セイバーは確かにそうやって自らに与えられた力に頷く。
「あ……そっか。だから今まで、わたし達、ずっとこうやってたんだっけ……」
 と、呆けた頭でようやく理論を繋げた遠坂が笑っていた。
「でも、嬉しい……暖かいよ、士郎のこれ……わたしの膣で広がって、力になってる……」
 それで改めて意識したか、そんな風にお腹に手を当てて自らにも広がっている魔力を味わうと、遠坂はさっきと違って優しい笑みで俺を見つめていた。
「う――」
 そんな顔をされると反則だ。俺はもう何度も節操のないくらい出したというのに――まだ、身体は次を望んでいた。
「ははは……」
 カラ笑い。もはやそんなのしか出ないが、それをセイバーはじっと見つめてくる。
「シロウ――」
「――ああ」
 セイバーがとにかくまだ足りないと訴えている。だから俺はもう一度――そう思って、素晴らしい案を思いついていた。
「セイバー、遠坂の上に四つんばいになって」
「はい――こうですか?」
「な、に……士郎?」
 と、セイバーが言われたとおりにして、その下で遠坂が不思議そうに事を見守っている。そんな二人の花びらが――共にその口から俺の精液を滴らせて。
 特に、ぽたり――とセイバーの膣から溢れた雫が遠坂のそこへ落ちていく様がいやらしすぎて――震え上がる程ヤバかった。
「ほら、今度は――三人で一緒ってのはどうだと思って、な?」
 俺は考えていたそれを提案すると、
「? ……ああ、それは素晴らしいです」
 セイバーはすぐに意味を理解したらしく嬉しそうに微笑んで。
「えっ、えっ!?」
 しかし遠坂はまだ分からないように疑問符を浮かべていた。
「ほら、こうすれば三人でするって意味になる――」
「ああっ……はああっ……」
 と、俺はまだまだ萎えそうにないペニスをズブッとセイバーに挿入すると、その膣の締め付けを味わう。
「はあっ、シロウのまだこんなに……」
 と、幾度か貫いてセイバーが感じ始めた頃、俺はそれを引き抜いて、
「そして、今度はこっち……」
「あ、あああっ!」
 今度は遠坂の膣へ挿入していた。
「ああっ! ダメ……まだイったばかりで……!!」
 きゅうきゅうと締め付ける遠坂の膣のきつさに感動を覚えながら、そのままの勢いで更にセイバーを貫き。
「はああっ……!」
 交互にその膣の違いを味わいながら、俺は二人重なった肢体を抱き続ける。
 遠坂の膣を突いていると、
「シロウ――わたしにも入れて……」
 切なそうにおねだりをするセイバーに挿入して、
「ああっ……そんな……あああっ!」
 遠坂がセイバーに嫉妬を抱く頃になったら帰って。
「ああっ、はあっ! 凄い、これ……シロウ――!」
「や……! な、にコレ――あああっ!」
 二人が次々に奏でる嬌声に、俺は休むことも忘れてただ何度も何度も花びらをペニスで開いていった。
 と……誰の液とも分からなるほど混ざり合ったそれで、たまたま遠坂の膣に入り損ねたペニスが、二人の折り重なったお腹の間を擦った。
「くっ……」
「あっ!」
「ふぁっ!」
 その偶然に、全員が不思議な快感を覚えていた。
「はは……これはこれで、またすごい……なっ」
 と、俺はその刺激に新たな悦びを覚えて、だから遠坂の腰をグッと引き寄せると、間に挟まったセイバーもろとも、花びらに摺り合わせるように激しく動いた。
「はあっ――! そこ、もっとぉ、シロぉ……!」
「きゃっ……! ダメ!」
 二人も花びらとクリトリスを責める挿入と違う慣れない快感に、次第に声を荒げ――
「はあっ――! あああっ!! 士郎、セイバー、もうダメッ……!」
「あ――! 凛、わたしも……!!」
 お互いが必死に快感から逃れようと身体をかき抱き、そして震え――腹部を押しつけ合うように体を反らした瞬間、
「――!」
「は、ああああああああっ!!」
「い、やああああっ!!」
 ビクンッ!
 勢いよく吹き出した精液が、二人の肉の間から飛び散ってお腹を汚していた――

 






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