(ナニかあったと思いねえ)
「はあっ……志貴さん。順番は変ですけど、わたし、志貴さんに初めてをあげられて……一番幸せです」 アキラちゃんはその遠い深淵から意識を蘇らせてくると、すぐ側にいた俺にきゅっと抱きついて甘えてきながら、そんなやばい事を言ってくれた。 「アキラちゃん……」 ぽうっと光、そしてそれはアキラちゃんの中へ…… 「志貴さん、えっちなわたしにしたんですから、ずっと責任とってください……」 クスリの所為ではないだろう一言に、この娘は、本当に真正のえっちな娘かもしれないと思うと、俺はそんなアキラちゃんをもっと開発してあげたいと思った。すっと手を伸ばして、アキラちゃんの顔を近付けさせる。 「……」 今更、こんなキスなんて順番がおかしいな、ふと笑いながら、俺はアキラちゃんの唇を優しく奪って微笑んだ。 「アキラちゃん……」 見つめ合ってると、突然アキラちゃんが跳ねた。 「ほらほら志貴さんも瀬尾さんも、自分達の世界はやめてくださいね〜。わたし達がいるんですから、うりうり〜」 気付けば、琥珀さんがアキラちゃんのセーラー服の中に手を突っこみ、何やら胸の当たりをもぞもぞと弄っていた。服の上から弄られるその皺の動きがなんだかいやらしい。 「は、はぁぁぁ……!?」 ようやく琥珀さんの悪戯から開放されてホッと息を付くアキラちゃんだったが、すぐに異変が現れていた。今度は胸の当たりを押さえて、自ら撫でている。 「琥珀さん、それ……」 気付けば、さっきから部屋の隅で始終を見守っているだけだったはずの翡翠まで何だかおかしな様子で、腰の辺りをもじもじとさせていた。 「まさか、あの紅茶の……」 琥珀さんが手にしてる薬瓶は既に空っぽだ。あれだけあったはずなのに、俺達四人で全部使っちゃった訳なのか…… 「さぁ志貴さん。わたしもこうやってますけど、もうおかしくなりそうなんです……お慈悲を、下さいまし……」 なんて言うか、一気に凄い事になりそうだな。でも、もうアキラちゃんは俺達の事をどうにかしようなんて思わないんだし、今更あっちに行っても何もない。なら、今はこれに乗るのも悪くないか…… 「よし、まとめて相手してやる。腰が立たなくなっても知らないからな……」 ギンギンに復活していた自分のそれを感じると、俺はニヤリと笑って全員をベッドに呼んだ。 「志貴さーん! 次はこっちですー!」 翌日。 「はい〜、アンバーちゃんの妹、ジェイドちゃんですよ〜」 「はぁ……」 ……やれやれ。 「は〜い、取るよ〜……」 俺はいかにもやる気無いようにファインダーを覗くと、アキラちゃんの持ってたデジカメをズームさせて、 「どうしました〜? 早く撮って下さいよ〜」 俺はその方向へ歩み寄ると、やはり琥珀さん達と同じ格好をしている人物を見つけて……ノリノリのその人の背後から声をかけた。 「……先輩」 ……先輩。 「あは、あははは……ほら、今回琥珀さんからここが怪しいって言われたので、折角だからー、と思いまして、あははは……」 「……」 何て言うか。 |