秋葉の尿道口が俺の舌の上で弾けた。
秋葉の足に挟み込まれ、逃げ場のない俺の顔に、俺の口に秋葉は――放尿した。
じょぉぉぉ、と擬音がしそうな程に。
どくどくと俺の口に、秋葉の中から湧き出る液体があふれかえる。
俺は吐き出すことも咽せることも敵わず、ただ陶然と……秋葉の尿をすすった。
かすかにしょっぱさを憶える液体を俺は口に喉に流し込みながら……
「はっ、あっ……はぁぁぁぁ……兄さんのお口に……私の小水を……」
秋葉は俺の顔の上でぶるぶると震えた。
俺は秋葉の尿に濡れた秘部をゆっくりと舌で拭う。普段なら口にすることを考えられない秋葉の尿をおれはなんの疑問もなく飲み干してしまっていた。そして、まるで肉便器になってでもしまったかのように秋葉の尿道を拭いすらした。
おかしい。こんなのはおかしい。
でも俺の中ではそんな不条理もまた俺を掻き立てていた。今日三度目の射精にも関わらず、俺は琥珀さんをべっとりと汚すほどに射精してしまい、そして今も――秋葉に尿を飲まされて、まるでそれが毒のような媚薬を飲まされたように俺を狂気じみた興奮に駆り立てる。
わからない。なんでこんな事になってしまったのか。
体の中で半鐘が乱打され、甲高い金属の叫びに身体の骨と筋肉が踊りだすような。
秋葉の尿は、俺の理性をも洗い流してしまいそうだった。
「あっ、ふぅ……琥珀も沢山出してもらったのね」
「はぁ、志貴さんの精液、青臭くて……久しぶりで素敵ですね……」
俺の顔の上から秋葉が腰を上げてた。ようやく俺の視界を全部塞いでいた秋葉の陰毛と恥部が外れて、俺の目に飛び込んだ光景は……
秋葉がふらふらと、琥珀さんの方に近づいていく。
琥珀さんはその顔と手に着いた俺の精液を指で弄んでいる。その指にべっとりと着いた粘液質の白濁液に秋葉は口を近づけて……
「飲ませて……兄さんの……兄さんの精液を……」
「はい、秋葉さま……」
琥珀さんのべったりと汚れた指を秋葉は陶然と口の中に運ぶ。
そして、音を立てて琥珀さんの指をぴちゃぴちゃと舐め始めた。これ見よがしに舌を伸ばしてぬぐい、口の中に飲み込むと美味しそうに、琥珀さんの指と俺の精液を……
ぴちゃちぴちゃりと音を立てて。
やがて琥珀さんの指に飽きたらず、秋葉はその舌を琥珀さんの頬まで。
「くすぐったいですよー、秋葉さま」
「ふふふ、いいのよ琥珀……はぁ、兄さんの精液は……兄さんの味がするわ。血と同じ」
ああ、そんな言葉を俺の耳の中に入ってくるだけで、脳味噌が狂い出してしまうような。
秋葉と琥珀さんは二人とも和服姿で、方や秋葉は太股まで裾をめくれる乱れた恰好で琥珀の顔に口づけしている。琥珀さんは琥珀さんで俺の精液に顔を汚されながら、着物が着崩れて胸元と肩の辺りが覗いていて……
目に毒なほど淫らな光景だった。
やがて二人は手に手を取り合い、俺の精液を舌に絡めてぴちゃぴちゃと舌を舐め合い、俺に流し目を送ってくる。
――わからない、なにも……
「うっ、ううう……」
俺は立ち上がった。下半身むき出しのままで。
どうにかなってしまったんじゃないのかと思うほど俺のペニスは怒張している。あんなに出して精根尽き果てたはずなのに、おかしい……まだまだ迸らせたかった。
「兄さんもやっとその気に……ふふふ、素敵ですわ」
「志貴さん……くす、さぁ、いらして下さい……」
秋葉も琥珀も、立ち上がって俺を微笑みながら眺める。その唇には淫らな喜びが、眼には期待が宿っている。帯を緩め、秋葉は諸脱ぎになる。うっすらとした秋葉の胸が浮かび上がる。
琥珀さんも袖を抜いて、その形のいい胸が露わになって……
身体が言うことを効かなかった。薬のせいか、秋葉の尿を飲み干してしまったという倒錯した感覚か、あるいは俺の仲にいる欲望に忠実なもう一人の俺のせいか
俺は秋葉にむかって――
「うっ、うっ、うぁあああ!」
俺は秋葉を力強く押し倒していた。
布団に押し倒された秋葉は、歓びに打ち震えた瞳で俺を見つめる。そして腕を俺の首に回し、足で俺の腰を抱き込む。
いいだろう、それは俺の希望でもあるのだから。
俺は秋葉の尿と淫液に濡れた女淫に、嘘のように固いペニスを宛う。
秋葉の狭い、まるで処女のような膣穴の中にぐいぐいと先を埋めていくと……
「いいっ、兄さん……太いのっ、太いのが私の中に……」
「秋葉……うう!」
秋葉の足が俺の腰の後ろで絡みつく。
俺は秋葉の唇を吸い、腰を砕けろとばかりに秋葉の中に叩きつける。ぐちゅぐちゅとイヤらしい音を立て、俺の肉棒は秋葉の中を漁る。
「兄さんのが私の……めくり返っちゃいそうで……はぁぁ!」
「うっ、うっ、あっ、はっ!」
「志貴さん……志貴さん……」
琥珀さんが俺の後ろの回り込むのを感じる。
琥珀さんの手が俺の腰にあたると、秋葉を穿つリズムに合わせながら、俺の尻の谷間に指を進めていって……一体何をするつもりなんだろう?
「琥珀さん、何を……うぁぁああああああ!」
琥珀さんのしなやかな指が、いきなり――俺の肛門にめり込む。
腰の辺りから脳天に突き刺さるような激痛。だがそれすらも快感に換えてしまう欲望に狂った俺の脳味噌。琥珀さんの指はリズムを合わせながら俺の後ろの門をえぐって……
「おうっ!あああ!ひっ、ああああ!」
「くすくす……男の人もここをこうされると、女の子みたいに……」
「琥珀、なにを………ああっ、兄さんっ、もっと、もっとぉぉぉ!」
俺は秋葉の中を激しく行き来する。
琥珀さんの指は俺の中にずぶずぶと進んでいって、俺の身体の奥にある何かを――
そこは、まるで何かのスイッチのように感じた。
琥珀さんの指を差し込んだ肛門が裏返って、身体が飲まれてひっくり返りそうな。
ペニスが狂ったように怒張して、こんなに短い間なのに、また、信じられないほど俺の体の中から俺自身の男の樹液が沸き出してくる。
俺は堪らなかった。いや、コレを我慢できる人間など居ないだろう。
気持ちよすぎて、逆に拷問のような苦痛だった。
固く口を噤んだように感じる秋葉の子宮口めがけて俺は、またしてもたっぷりと――
射精した。
「はぁ、兄さん……兄さんが私の中で……どくどくって音がするくらい……」
秋葉は腕に力を込め、痙攣しながら俺の首を抱きしめる。足がぎゅーっと俺の身体を絡めて引きつり、そして……脱力する。
俺は秋葉のぐったりした身体の中からまだ固い逸物を引き抜く。薬のせいだろうか、おかしい。4発も合計で出したのにまだ隆々と――
わからない。
俺は膝立ちになって、陵辱を終えた秋葉の身体を満足感を持って眺める。
秋葉は腰の帯だけで着物を身体にくくりつけている様な恰好だった。結った長い髪は布団の上に無造作に投げ出され、むき出しの足と下腹部が見える。そして股間の縦筋の秘裂からは溢れ出してきた俺の精液が垂れてごぷごぷと……
一体どれくらい俺は秋葉の中で出してしまったんだろう?
わからない。
「志貴さん……私にもお情けをくださいませ……」
そんな希う声が耳朶に響く。俺が振り返ると、不意に唇が塞がれる。
琥珀さんが俺の唇を求めて抱きついてきた。俺が舌で舐め返すと、すっと琥珀さんは顔を離して悪戯そうに笑う。
「お口よりも、こちらに……志貴さんのをください……」
琥珀さんは秋葉のぐったりと倒れた身体の上に四つん這いになる。
そして、腰の着物をからげると俺の目の前にむっちりとしたそのお尻をむき出しにした。
秋葉の薄いお尻とは風情の違う、如何にも指を埋めたくなるような臀部。琥珀さんは片手でその肉を握ると、俺を振り返って怪しく笑う。
「志貴さん……志貴さんの固いのを……この琥珀に下さいませ」
琥珀さんがお尻の肉を割って、俺の目の前にくつろげる。
はしばみ色の窄んだ肛門、その下の鮮紅色の割れ目。
すでに透明な液を滴らせた秘華は俺を誘っていたが、俺は――
「いいよ、琥珀さん……たっぷりして上げるよ」
「志貴さん……ああ……」
俺は琥珀さんの腰を握り、まだまだ固い肉棒を琥珀さんの女陰に宛う。
琥珀さんは首を下げて俺の挿入を待ちかまえていたようだったけども……それだけじゃ楽しくない。琥珀さんは俺のお尻の中に指を入れたんだから、お返しにはもちろん……
ぬるぬると琥珀さんの女汁を、俺の精液に混ぜ合わせるように擦り付ける。
琥珀さんが驚いたように振り返って……
「志貴さま、何を……きゃぁぁぁぁ!」
「琥珀さん、琥珀さんのここに……」
俺は琥珀さんの窄まった菊門に狙いを定め、腰を進める。
入り口の抵抗は秋葉の膣の比ではなかった。だが、これくらい強い刺激を得ないと俺は満足できない。琥珀さんのお尻の中に、お腹の中に何もかも吐き出して楽になってしまいたかった。
「はっ、はぁぁぁあ……ふぁ……」
琥珀さんは抵抗しているようだったけども、とうとう観念したように力が抜ける。
俺は徐々に、未知の琥珀さんの直腸内を犯していった。肛門が痛々しいほど膨らんで俺の肉棒を受け入れている。締め付けの強さは、それだけでで何もかも忘れて仕舞いたくなるくらい強く心地よく……
「入ったね。動くよ、琥珀さん」
「そんな……やっ、動かないでくださいっ、はぁぁぁぁん!」
「琥珀さんも俺に薬を打って、お尻に指を入れたのは……こういう事をされたかったからだろう?」
俺はゆっくりと抽送を始める。
琥珀さんは腕を崩してその身体の下の秋葉に抱きつく。秋葉も意識を取り戻したらしく、そっと琥珀さんを抱きしめる。
「琥珀……兄さんにして貰っているのね?」
「はっ、ふぅ、はぁぁ……はぁああ!志貴さんが、志貴さんが私の……お尻の穴を……」
「羨ましいわね、兄さんにそんな所まで犯してもらえるだなんて……」
秋葉は琥珀さんにキスをしたようだった。
俺は腰をがっしりと抱きしめると、そのピストンの振幅を深くしていく。琥珀さんの直腸の中を犯し、入り口をぐいぐいと千切れそうに締め付けられ、俺は……
「琥珀さん……はっ、琥珀さん!」
「はっ、はぁ……志貴さんのが、志貴さんのおちんちんが私のお腹の中で……はぁん!」
「兄さん……琥珀……んちゅ……」
俺達三人は、布団の上で絡み合いながら。
琥珀さんがお尻の穴を犯されながら絶頂に至ったのか
俺も琥珀さんの中で全てを吐き出したのか
秋葉が琥珀さんを抱きしめて俺のほとばしりの波動を感じたのか。
わからない
ただ、栓が取れたようにドクドクと精を吐き出しながら俺は――
§ §
闇夜の木立の上で、カソック姿の少女が瓦葺きの屋根を見下ろしている。
白銀の月を背負う彼女はその瓦をじっと見つめていたが、その魔術を経た瞳の先には屋根で隠された部屋で、何が行われているのかを見通していた。
ギリ、という歯軋りが響く。そして憎たらしげに口を開くと漏れてくる呻きが夜風に流れる。
「遠野くんという人は……一晩でアルクェイドと翡翠ちゃん、それに秋葉さんと琥珀さんとを……わかりましたよ、遠野くんという人が、改めて」
カソックの少女はその目をギラリ、と光らせる。
「遠野くんは3P好きなんですね、一晩で2回するほどに……さて、私は一体誰と一緒に遠野くんを誘いましょうかね……」
《ToBeContinuted?》
《後書き》
どうも、阿羅本です。お読みいただき有り難うございます。
このSSは古守久万さんの《二つの花》の続編というか、身ほど知らずにその後を書き足したSSとなっております……一晩で志貴ちん5発という前人未踏の世界に(笑)。
原作者の古守さんから「琥珀秋葉W和服で!」というリクエストを伺いましたので、それに添うようになってみたんですけども……あんまり和服ならではのプレイが書けなかったですね、残念残念(笑)
その代わり、吸血、足指舐め、精液舐め、飲尿、お尻とか結構フェチっぽいプレイは色々盛り込んでみたのですけども、どうでしょうか、ドキドキ(笑)。
ああう……琥珀さんアナールセクースはよくないですね、よくない、ちゃんと正しアナールセクースを心がけましょう、とか呟いてみたりも(爆)
なんというのか、原作の古守さんに怒られなければいいなぁ、とドキドキしつつ……
どうも、SSにお付き合いいただき有り難うございました〜
でわでわ!!
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