/そして、また朝の始まり
「んっ……」
くちゅり……
まるでまた夢を見ているようで。
でも、薄く開いた目には眩しい朝日が差し込んでいる。
「ああ……」
下半身を動かさないように注意しながら、俺は体を起こして眼鏡を取った。
そしてそれをかけながら、いつもと同じように股間にひざまずいて愛撫をしている翡翠の頭を撫でると
「今日もおはよう、翡翠」
そう呼びかけるのだった。
そんな、代わり映えのない毎日。
だから、と言っては何だけど
「私には、無いのですか?」
あの言葉をはぐらかす方法を考えるのが、今日も頭を悩ます種だった。
〜後書き〜
こちらは「Clockwork」様にお送りした作品です。
今回の話にはちゃんとワケがあります。それは先のメールでのやりとりのこと。僕は正直何を送ればいいか悩んでいたので、瑞香さんに助けを求めました。
「何かリクエストありますか?」
瑞香さんはこう返事をくださいました。
> 18禁ならば、身悶えするような、え、ここまでいくの、まだ止まらないの?
>というぐらいの作品がいいですね。
> エスカレートしてとまらない様はある意味ドキドキさせてくれますから。
> キャラは、秋葉さん以外ではどなたでも。
>しにをさんが秋葉さんを書かれるので、それ以外でお願いいたします。
そこで僕は考えました。実は瑞香さんのいたずらに始まった寄贈合戦。いたずらされたらやり返すのが流儀でしょう。
僕は馬鹿正直な男です、そして世の中を斜めに見るのが大得意です(矛盾
ですから、秋葉さん「以外」のメインヒロイン全員(+α)を書いてあげることにしました(笑
返事の前半部分が満たされているかは、瑞香さん&呼んでくださった皆さんの感想によると思いますが、一日でこうも繰り返される志貴の絶倫ぶりには、身悶えはともかく「まだ止まらないの?」と思ってくれたことでしょう。
もしくは、まだ止まらないの?と思ったのは僕の悪ノリさ加減でしょうか?(笑
しかし、瑞香さんにそう言われなければ、この作品も決して考えつかなかったワケなので、大変感謝しています。
構想はバイトの行く途中の5分間。プロットはバイト中、バイトから帰って5時間で一気の執筆と、自分でも何をやっているのやら……と思いました。
個人的にはさっちんを書けたのが何より嬉しかったりしています。秋葉が無いじゃないか!とお嘆きの皆様、それはしにをさんの作品でお楽しみ下さい。
ちなみにタイトルですが「はるかふゆ」です。「遙か冬、秋は忘れて」とか「春夏冬、秋はなし」とでも取ってください。
秋は……秋葉……でわ(笑
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