Digital Mind,Virtual Mind


 


 誰もいないミレイユの部屋。
 俺は小さな背もたれの付いた椅子に座り、足下を眺めていた。

「っ……」

 「THE WORLD」の世界は本物みたいで、まるでその場所にいるのと同じ気分だ。
 しかしそれは、音と映像のみの世界。いわば視覚と聴覚の産物。
 俺がいるこの部屋は、現実には存在しない。
 微かに外に聞こえる声も、現実には存在しない。
 だというのに

「レ、ナ……」

 この感覚は、手に取るように確か。
 ペニスが暖かいぬめりに包まれて、脳を直接触られるような気持ちよさ。
 いきり立った俺のペニスを、足下に跪いたレナが口で優しく刺激していた。
 恥ずかしそうに口を開け、唾液に濡れた亀頭を口に含むと、舌をそこへ触れさせながら奥まで飲み込んでいく。
 暖かいぬめりは、れなの唾液、体温。
 そして、俺自身の熱。
 ペニスを愛しげにくわえ、幹に舌を這わせて唾液をまぶすと、じゅうっと音がするまで吸い込んでから離れる。
 陰嚢を舌で愛撫しながら、レナはどろどろになった俺のペニスに指を絡め、両手で優しく上下してくれる。
 まだ残っている皮を使うようにして、ぐちゅぐちゅと音がするまで擦られると、自分でする時の何十倍もの気持ちよさが襲いかかってきて、おかしくなってしまいそうだ。
 そうしてぷっくりと亀頭に浮かんだ白い先走りを、レナが美味しそうに舌で舐め取ると、上目遣いにこちらを見て微笑んだ。

「お兄ちゃん……気持ちいい?」

 足下で跪いているレナの姿は、ゲームの映像なのか、それとも現実なのか。
 妖艶な響きを漂わせているレナの声は……

 いや、本当は考えるまでもない。
 れなは、今本当に俺の足下に跪いて。
 秀悟にフェラチオをして、奉仕している。
 ただ、仮想現実がそれを映像として再現しているだけで。
 現実に俺達は、してはいけない行為に没頭していた。

 

 

 

 そうなりたいとは思っていたのに、越えられないモラルの壁があったはず。
 しかし、それをこのゲームはいとも簡単に破壊してしまった。
 ディスプレイをつけていれば、俺達はシューゴとレナで、兄妹なんかじゃない。
 ドットハッカーズとして、「THE WORLD」に生きる冒険者だ。
 もっと相手の事を喜ばせたいと思うのは、パーティーを組み、惹かれ合って好きになった者同士の、至極当たり前の行動なんだと思う。
 だから、俺達はこうしている。

 否。
 明らかに違う。
 意図的に、間違っている。
 これは、現実の世界での行為を肯定する為の手段。
 兄妹でしていはいけない、という自分達の中の良心を偽る為の手段だった。

 四六時中一緒にいる、自分の半身とも思える身体。
 互いに特別な思いを抱くのに、時間はかからなかった。それは運命の歯車が始めからそうかみ合っていたかのように回り、好きになる。
 それは親愛ではなくて、異性としての本当の愛。

 それまでは同じ何かを共有できるだけで幸せだったのに、お互いを意識すると、次なる欲望が次々と表象化した。

 触れたい。
 キスしたい。
 気持ちよくなりたい。

 しかし、お互いがそう思っているのに、それは現実で決して実行されなかった。
 自分達が口には出せない事を恐れているのを、分かっていたからだ。

 でも、触れたい。
 でも、キスしたい。
 でも、気持ちよくなりたい。

 決して満たされぬ欲望に苛まれ、心を病ませてゆく日々は、いつまでも続く筈だった……

 だが、答えは目の前にあっさりと示された。
 「THE WORLD」だった。
 「THE WORLD」を始め、一緒にいる時間はより増え、今まで以上にふたりで行動し、同じ時を過ごす。
 それは楽しく、甘美な時間だった。
 そしてそこで……気付いたのだ。……いや、気付いてしまったのだ。

 内なる欲望を現実でぶつけられないなら、仮想現実でぶつければいい。

 簡単な事。
 なんて、簡単な事だったのだろうか。
 そう互いが理解した時、俺達は自然にパソコンの電源を付け、ディスプレイを被っていた。

 

 

 

 隣に座っていた、柔らかいれなの身体を最初に抱きしめたのは、いつだっただろうか。

 今と同じ「ミレイユの部屋」に、俺達はふたりでいた。
 何も言わずにただ見つめ合い、俺は酷く緊張して、少しだけ震えていた。
 だが、勇気を振り絞ってそっと歩み寄ると、目の前にいる「レナ」の肩に手を置き、隣にいる「れな」の肩を引き寄せ、そして……その身体を、抱きしめていた。

 目の前には、少し驚いたようなレナの姿があった。
 れなの身体が俺の腕の中でぴくんと動き、かちゃりとコントローラーが手から滑り落ちる音が微かにして、一瞬時は止まった。

 しかし……れなは嫌がらなかった。
 それどころか、それをずっと待っていたかのように俺の背中に手を回して、同じように抱きしめてくる。

「好き……お兄ちゃん、大好き」
「レナ……」

 レナの唇から漏れてくるその言葉は、何よりも俺の頭を昂揚させていた。
 じっと見つめ合うと……どちらから近付くでもなく、俺達は唇を重ねていた。
 かつん、とディスプレイ同士がぶつかり合う音が聞こえたが、それよりも触れたれなの唇が柔らかく、神経が全てそちらに向かっていて、分からなかった。

 

 

 

「お兄ちゃん……いいよ、レナのお口の中に出して」

 レナが俺の限界を悟ったか、ペニスを奥深くまで銜えこむ。

「……くっ」

 瞬間、俺はドクドクと欲望を放出した。
 レナは俺のペニスを口内に捉えたまま、吐き出される精液をこくんこくんと飲み込む。その顔は喜びに溢れ、ミルクを与えられた子供の様に可愛かった。

「はぁ……」

 ぬるりとペニスから唇を離すと、レナは恍惚の表情で俺を見つめ続けていた。
 そんな姿に、ぴくりと俺のペニスが一度反応して、先端から残りを滲ませると、レナはそれさえも愛おしげに舌で綺麗に拭き取ってくれる。

「お兄ちゃん、いっぱい出たね……すごいドロドロだよ」

 唇の端に残った精液の跡をも舌でなぞり、つうっと垂れたそれを指で掬って口に運びながら、レナは微笑んでいた。そんなれなと自身のペニスから、すえた精液の匂いが立ち上ってきて、淫蕩な感じがより強まっていた。
 その姿に、俺のこころは一層沸騰する。

「レナ……」
「うん……」

 俺はレナを立たせると、下着の上から秘裂をなぞる。

「んっ……はぁ……」

 そこは既に柔らかく濡れていて、指にはれなの滲ませた湿り気が絡みつき、くちゅっと音をたてて下着を濡らす。
 形をなぞるようにしながら、陰核を指先で探し当てて優しく愛撫してやると

「お兄ちゃん……レナ、もうっ……」

 膝をガクガクと振るわせながら、レナがぎゅっと目を瞑り快感に震える。俺のペニスを愛撫しながら自分も準備していたのだろうか、そこはとろとろに融けていた。

「ああ、レナ、おいで……」
「うん……」

 俺が優しく引き寄せると、レナは濡れた下着を脱いで素肌を晒した。それ以外は既に何もつけていなかったので、生まれたままのレナが目の前に立っていた。

 まだ幼い、僅かに膨らんだ胸。ぷくりと可愛く膨らんだ頂点のつぼみ。
 大人の女性とはほど遠い、くびれの少ない腰。可愛いとしか表現できないおへそ。
 そして、筋が通っただけのような秘裂。ヘアも薄く、全て見えてしまいそうな扇情的なあそこ。

 しかし、そこは微かに花開き、とろりと愛液を滴らせてこれから訪れる快感に期待していた。

「いくよ、お兄ちゃん……」

 レナは座る俺の脚の上に跨ると、むき出しとなった秘裂と俺のペニスに手を添えて、中心に位置を合わせる。にちゃっと左右に開いたレナの秘裂は綺麗なピンク色で、我慢できず溢れ落ちた愛液が、再び大きさを取り戻したペニスに触れて絡みつく。
 更に亀頭が入り口に触れると、敏感なそこはそれだけで幾重もの快感を俺の脳に飛ばしてくる。俺が一瞬息を止めその心地よさに我慢すると、やがて位置を合わせ、レナがゆっくりと腰を下ろしてきた。

「あっ、ああっ! お兄ちゃん、お兄ちゃん……」

 瞳を閉じて、襲いかかる快感に震えながらも、レナは徐々に身体を合わせてくる。
 れなの体重を徐々に感じ始めると、俺の中に何とも言えない気持ちよさが広がった。
 未成熟なれなの膣がペニスに押し広げられ、俺を包み込んでゆく。その中はまだとても狭かったけど、ぎゅうっと締め付けるような心地よさが思考を麻痺させていった。
 そして遂に

「全部入ったよ、お兄ちゃん……」

 みっちりと、俺とレナはひとつに繋がった。
 隙間もないくらいみっちりと、れなの膣が俺のペニスで埋まった。

「ああ。レナがいっぱい締め付けてくるよ」

 俺がぎゅっと身体を抱きしめてあげると、レナは少しだけ荒い呼吸をしたまま動かないでいたが、うっすらと瞳を開けると、とろんとした表情で微笑んだ。

「お兄ちゃん……」

 見つめ合う喜び。どちらともなく唇を重ねて舌を絡め合い、唾液を交換した。

「んっ……ちゅ。ふうっ、お兄ちゃん……」

 ちゅ、くちゅ、ずうっ……と、舌先でれなを味わい、また俺の味をれなに送り込む。
 時折、こくんと唾液を嚥下するレナの喉の艶めかしさにクラクラしながら、しばらくそうやっていると、ぎゅうっとれなの膣が収縮した。きっと、よりよい気持ちよさを求めているのだろう。
 もっと気持ちよくなりたい、したい、してもらいたい。
 今日は……レナから。

「レナ……レナが好きなように動いて良いよ」
「うん……あっ、はあっ……」

 そう思って俺が促すと、レナは少しずつ腰を使い始める。
 脚が地に着かない姿勢だから、上下の運動は殆ど無いが、何度かこうしている内に覚えた腰使いで、円運動をするようにくねらせていた。
 レナが動くたびに、膣の中がきゅうっと締まり、たくさんの襞がペニスを刺激する。
 れなの膣は入り口が狭いのに、中では幾重にも重なり合った襞が俺を優しく包み込んでくる。レナの動き、そして呼吸に合わせるかのように、大小の波となった蠕動運動がペニス全体を刺激し、また同時にれなを気持ちよくさせているようだった。

「んっ、お兄ちゃんの、おっきい……」

 その存在を感じながら、レナは何度も腰を揺らす。
 俺はそんなレナの腰を支えてあげながら、少しでも深く繋がろうとお尻を掬うようにして自分の腰へ密着させた。

「あっ! お兄ちゃん……奥に……当たってる……っ!」

 そうする事で、子宮口に届いたペニスがこつんと当たると、レナが身体を振るわせ、おとがいを反らした。
 小さな胸が、レナの動きに合わせて微かに揺れている。そうして、その先端に小さく膨らんだ乳首に目をつけて、俺は戯れに唇を近付ける。

「あっ……ああっ! だめ、お兄ちゃん……!!」

 ちゅっと先端を吸い上げると、レナが大きな声で喘ぐ。
 空いた手でそのなだらかな斜面に触れ優しく揉んであげながら、れなの甘く感じる乳首をねぶると

「んっ、はっ、はあっ! ああああっ!!」

 ぎゅっと身体を押しつけてきながら、レナは軽く達した。
 締まる膣の圧力をぐっとこらえ、俺は放出を我慢した。

「はあっ……? あ、まだ……っ!」

 そして、レナの意識がまだぼうっとしている内に、今度は俺かられなの中をかき回した。
 脚を地に着け、力を込めてレナの身体を抱きしめると、ずんっと突き上げるようにしてれなの膣を貫く。

「あああっ!」

 今までにない大きな喘ぎ声に満足しながら、俺は何度も何度も強くれなに打ち込む。下かられなの膣に杭を打ち込むようにして、じゅぷじゅぷと泡立つ音が響き渡った。

「あっ、あっ、あっ、ああっ! ダメ、お兄ちゃん!!」

 いやいやをするようにレナが懇願するが、俺は聞き入れない。激しく絡みつき強く擦れるれなの膣を感じながら、自分のテンポで突き上げていった。

「お兄ちゃん……レナ、もうだめ、いっちゃうよ……!」

 やがて、レナが感極まったような声をあげ、俺に抱きついてきた。その影響もあってか、膣が微妙に強くペニスを擦り、締め付けあげて、俺の限界をも近付けた。

「ああ。俺もいくよ、レナ」
「うん、お兄ちゃん、一緒に来て!」

 れなの最後に合わせるべく、自らも邁進した。
 レナの腰をしっかりと掴むと、恥骨がぶつかり合う程に強く突き上げる。

「ああっ! お兄ちゃん! 中で……そのまま、れなの中で来て!!」
「くっ、レナ!」

 すんでのところでペニスを引き抜こうとするが、レナは身体を密着させて腰を沈める様にし、俺が抜き取るのを拒んだ。

「あっ、ああああっ!!」
「くっ!」

 どくり、どくりと、さっきよりも大量の精液が今度はれなの胎内を犯した。
 噴き出した精液が、れなの狭い膣をいっぱいに満たして、その奥の子宮口では、入り口が吸い付くようにして亀頭に何度も触れ、俺の精液を更に吸い取ろうとするから、気持ちよさが倍増した。

「あ、ああっ……」

 レナは強く俺に抱きつくと痙攣し、はぁはぁと絶え絶えの息を吐き出して、快感に意識を飛ばしていた。
 そんなレナを優しく抱き留めてやりながら、俺は心地よい疲労感に身を任せていった。

 

 

 

「はあ、はあっ……」

 しばらくしてレナが二つ深い呼吸をすると、すっと体を離して、抱き合う格好のまま俺を正面から見つめた。

「お兄ちゃん……いっぱい出してくれたんだね。れなの中、お兄ちゃんの精液でいっぱいだよ」

 優しくお腹に手を当て、まだペニスの残る膣に精液を感じながらレナが微笑んだ。

「あ、ああ……」
「んっ……」

 俺がうかない返事をする間に、レナがゆっくりと体を持ち上げ、ペニスを膣の中からずずず……と抜いた。
 まだ元気なペニスが亀頭まで顔を出し、全て外れると、蓋を外された蜜壺から、こぷっ……と、白い泡だった精液が、薄く花開いた膣口からこぼれ落ち、レナの会陰部と俺の腿に流れ落ちた。
 それはドロドロと次から次へと流れ落ち、溜め込んでいた俺の欲望がどれだけれなの膣に注ぎ込まれたのかを端的に表していた。

「あっ……お兄ちゃんの精液……」

 レナはそれを惜しがるように指で集めると、くにくにと弄んでから目の前で舐めていた。
 ぴちゅ、ぴちゅとはしたない音を立てて、レナが指を綺麗にする。

「ふふふ……お兄ちゃんの精液って、変な味」

 そう言って微笑み、艶姿を見せるレナだったが、俺はそれにこころを奪われきれない理由があった。

「なぁレナ……」
「なあに、お兄ちゃん?」
「その……中で出すのは、流石に……」

 仮想現実でこうやっていると言う事は、現実でも秀悟はれなの膣内に精液を迸らせている訳で。
 れなの膣内で絶頂を迎える瞬間の気持ちよさは確かにあるのだが、拭いきれない罪悪感と、妊娠への不安が入り交じった複雑な心境だった。

「大丈夫!」
「う〜ん……」

 レナに気圧されて、俺も何とか笑ってしまう。
 レナは元気にそう言うが、膣に出した後にれながどうしているのかまで、俺は知らなかった。きっと綺麗にしているんじゃないかと思うけど、確証はない。それどころか、膣に何度も出した後だというのに、平然と服を身につけて「THE WORLD」を続けている事もある。
 今まで大丈夫だったから、これからも大丈夫という保証は、これに関しては何処にもないって聞いたことがある。
 妊娠しちゃってからじゃ遅い。それから先の事なんて想像できない。
 だから、怖かったのだ。

 しかし、まだ俺の表情が硬かったか、レナはすっと真剣な顔になる。

「れなは、ね……大丈夫だよ」
「レナ?」

 レナは一瞬思い詰めた表情をすると、スッ……ともう一度お腹に手を当て優しくさする。
 それから、淑やかに可憐に笑って、俺を見た。
 慈愛の表情。
 聖母の顔。
 そこに、俺は今まで見た事無い様なれなを感じ、言葉を失っていた。

「もし……れなに、お兄ちゃんの赤ちゃんが出来ちゃっても……お兄ちゃんの子供だったら、れな……産んでも、いいよ……」
「レ、ナ……」
「もし、今出来ちゃっても、れな、絶対産んであげる……結婚は出来ないけど、15歳だって、お母さんにはなれるんだから……」

 俺は、レナの言葉にショックを隠しきれなかった。しかし同時に、社会の全てを敵に回してでも、愛してくれていると言う事を改めて思い知らされた。

「そっ、か……れな、そこまで……」

 れなの思いを受け止めて、俺は迷いを捨てる事にした。
 元々こうしている事が、既に社会悪なんだ。
 少しくらいそこから飛び出しても、大差ないに違いない。
 腹を決めたら、何だかすっきりした。

「わかった。もう変な事は考えない事にする」
「うん!」

 俺がはっきりとれなに頷くすると、れなは嬉しそうに抱きついてきた。
 まぁ、結婚は出来ないけれど、事実上の結婚の宣言みたいなものだから、こちらも恥ずかしかった。

「お兄ちゃん、もう一回しよう? まだミレイユ達が来るまで時間あるし」
「ああ……」

 レナがかわいくじゃれくるので、俺は素直に応じていた。

「それじゃ……お兄ちゃん」

 突然、目の前が真っ暗になった。
 と、すぐに光。
 しかし、それは「THE WORLD」の仮想現実の映像ではなく、本来の俺である秀悟が見る現実の光だった。

 ディスプレイを取り外され、ふたりの部屋。
 目の前には、仮想現実と同じように、生まれたままの姿で俺の上にいる、レナではないれなの姿。

「れな?」

 どうやられながログアウトさせたらしい。
 目の前のれなも、すっと自分のディスプレイを外すと、パソコンの横に置いた。

「お兄ちゃん……今度はあの『レナ』じゃなくて、あるがままの『れな』を愛して。シューゴじゃなくて、お兄ちゃんが……」

 意識が展開に一瞬遅れていた。
 が、れなの言っている意味をようやく理解すると

「れな、ベッドでしようか?」
「うんっ」

 そのままれなを抱き上げて、俺達は初めてベッドで愛し合う事にした。

 

 

 

 

 

〜後書きとか解説とか〜

今回とある氏に感化されて、初めて「.hack 黄昏の腕輪伝説」で書いてみました。
探して無かったので、自分で書いてみたとも言います。

 話の設定としては、自身が漫画版しか読んでないので漫画版準拠です。れなと秀悟は同居しています。アニメ版なら相互オナニー話になるところでした。
 途中「れな」とか「レナ」とか表記がめちゃくちゃになってますが、これは平文では五感の視覚と聴覚に由る情報による部分では「レナ」を、それ以外は「れな」で統一した……つもりです。なんか悩んでる内に本人も訳分からなくなりました。一応五感全部出してあります。

 会話文で「レナ」というのは、まだ心の中で仮想現実の中だけで愛し合ってる、という気持ちがお互いにあったからです。途中から、れな本人が自分の事を「れな」と言い出すのは、現実でも愛して欲しいという気持ちが強まったから、という考えに基づいてます。秀悟の「れな」も同義です。
 その辺はいくら頑張っても文字にしか表せませんが、文字だからこそ表現できる事、と言う事で勝手に使ってみました。

 では、2巻買ってきて、もっと萌える展開があったら書いてみたいです。個人的にミレイユとHOTARUをどーにかしてやりたいと思ってますが、本職次第です……では。

('03.2.28)


BGM:Mr.T/xenon and RAM/ALL RIGHT(from beatmaniaIIDX 8th style)








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